Mr.Kuyouです。
博多(福岡)に旅行や出張で来た人たちに買って欲しいお土産の紹介です。
じゃじゃん。
「味の明太子ふくや」さんです。
超メジャーじゃんと思われるでしょうが、ちょっと待って。
もうちょっと読んでください。
辛子明太子はオープンライセンスが生んだ博多の名物
▲ふくや 川原正孝会長の講演時の写真
私、ふくやの会長さんの講演を聴いたことがありまして、そのときに聞いた話です。
創業者の川原俊夫さんは、戦時中の韓国釜山で過ごしたときに食べた「たらこのキムチ漬」の味が忘れられず、戦後引き揚げた博多でその味を再現すべく、創意工夫を重ねていきました。
その年月は10年にも及んだそうです。
お金も時間もたくさん使って、やっとの思いで発売した「辛子明太子」は、評判になりました。
そのおいしさは、福岡に転勤で来ていたサラリーマンが東京や大阪の本社に戻ったあと、福岡に出張に行く人にわざわざ頼んで買ってきてもらうほどでした。
店には行列ができ、辛子明太子を店に置かせてくれ(卸してくれ)と頼まれることも幾度もあったそうです。
しかし、鮮度が命である明太子は品質管理が重要になることや、卸すことで中間マージンが発生し値段が高くなることを嫌った俊夫さんは、直営にこだわりました。
明太子の売れ行きを見て、周囲の人は俊夫さんに「商標登録」や「製法特許」をとることを勧めます。
しかし、俊夫さんは「漬物に商標はあるか?製法特許はあるか?」と言ったといいます。
辛子明太子を博多の名物にするため、地元に恩返しするために、自社の利益より大事なことがあるということなのでしょう。
製法を教えて欲しいという人がいれば、惜しみなく教えていったそうです。
ただし、味付けだけは教えず、それぞれの味付けをするように。
同じ辛子明太子でも、それぞれの会社ごとにオリジナリティがでることを望んでいたということです。
製法を教わった会社は、それぞれの味を出し、販売先も工夫し、東京のデパートや博多駅や福岡空港に店をだすところも出てきたそうです。
博多に新幹線が開通したことや、各社の取り組みの努力が実り、一気に明太子は福岡の文化として、全国に広がっていったのです。
製造技術をオープンにすることで市場が拡大するというビジネス戦略を俊夫さんが知っていたとは思えません。
「おいしいものを食べてもらいたい 」
「地元に恩返しがしたい」
という熱い気持ちが明太子を大衆のものにしたのです。
印象に残った川原会長の講演の話
俊夫さんが亡くなる前に入院していたとき、銀行の担当者が息子の正孝さんに、
「これだけ明太子のメーカーが増えてきています。福岡の人はふくやさんのことを知っていますが、全国の人はどこのメーカーも同じと思っています。パッケージに『元祖』とつけてみてはどうですか?」
と言ったそうです。
それを俊夫さんに伝えたところ、
「元祖ってつけたら、明太子がうまくなるんかっ!!そんなことより、味の研究をしろ!!!」
と一喝されたそうです。
各社が切磋琢磨し、味を追求することで明太子全体のレベルが上がっていく。
その中でも勝ち続けるためのスピリットを「ふくや」が持っているのを感じた瞬間でした。
老舗でも、常においしいのには理由があったのです。
ふくやのさりげない地域貢献が好き
福岡県民が「ふくや」を好きな理由はほかにもあります。
お祭り好きな博多っ子。
「山笠」や「どんたく」などなど。
ふくやさんは、さりげな~く協賛してくれています。
しかも、それを表に出すことはありません。
スポンサーしてお昼にやっているラジオだって、「福岡おもしろヒストリー」
明太子の「め」の字もでてこず、福岡の歴史を伝えてくれています。
ちなみに妻が好きな明太子は
妻が好きなのは、
味の明太子無着色レギュラー120g 1,080 円(税込)
通販でも買えますよ。
明太子をお土産に買っていくと、ものすごく喜ばれます。
どこの明太子もおいしいですが、少しうんちくを語れる「ふくや」の明太子。
一回目はとりあえず「ふくや」で間違いなしです。
おまけ
ふくやに興味を持った方にご紹介。
WEB上で読める漫画(公式 無料)
スマホで読むときは、「続き」が小さくて押しにくいので気を付けてください。
めんたいぴりり
博多華丸さんと富田靖子さんが出演のローカルで爆発的な人気だったドラマ
「ふくや」楽天店
https://item.rakuten.co.jp/fukuya/c/0000000215/
博多駅や福岡空港で買うなら
直営店一覧|辛子明太子[めんたいこ]の通販【博多中洲 味の明太子ふくや】
書いてたら、明太子食べたくなってきた。夜中なのに・・・。
それでは。